六地蔵めぐり

22日、23日と京都の六地蔵をまわってきた。
そもそも六地蔵とは、小野篁がかつて桜の木から掘り出した地蔵像六体を、のちの世に西行法師が京都につながる六街道の入り口に分置したもの。そのバラバラになった地蔵を二日のうちにめぐるという風習が、京都には900年前からあるようで。(ちなみに、知り合いの京都の人はみんな首をかしげる六地蔵、という名称だけなら地名にあるからわかるけれど)


せっかくだから、それをめぐってきた。
ちなみに全部見てきても、願いが叶ったりはしない――と思う。
ただすべてのお幡を集めて玄関に飾っておくと、その一年は無病息災らしい。ちなみに一個300円。六枚だから、1800円。そんな時間と労力かけて効果はたった一年かよ、という気もしないでもない。


六街道の入り口ということで、文字通り京都を一周しなければならない。
奈良街道の大善寺、伏見地蔵。
西国街道の浄禅寺、鳥羽地蔵。
丹波街道の地蔵寺、桂地蔵。
周山街道の源光寺、常盤地蔵。
若狭街道の上善寺、鞍馬口地蔵。
東海道の徳林禅庵、山科地蔵。


行きました。自転車で。
本気で疲れました……そりゃ日にもやけるっちゅうねん。
出発から二時間で熱中症ぽくなるし。
延命地蔵尊」と提灯下がってるのがありましたけど、むしろ命が縮みますよ。「なんかじじ臭いことしとんなぁ」とか言われましたが、むしろご老体のほうが危ういのでは。まあ、老人は年金使って公共の交通期間やタクシー使ったりするんでしょうけど。


でも自転車なら、寄り道も思いのまま。
醍醐寺やら宇治川観月橋やら御香宮神社やら吉祥院天満宮やら桂離宮(外だけ)やら映画村(の裏の通路)やらと、郊外にあってなかなかいけなかったりマイナーだったりする場所に行ってきました。なんか、こういう気ままな散策をするために京都にきたんだなぁ、と今更ながら初心を思い出しましたよ。
ありがとう、お地蔵さま。
でももっと涼しくなってからのほうがよかったよ。