ハチワンダイバー

ヤンジャンで連載しているハイテンションな将棋マンガですが。
今週の話が、なかなか感じ入るところがありました。


敗北を喫した主人公が、師匠に特訓されてるんですが。
その方法が、将棋デスマッチ。持ち時間十秒でお互い打ちまくる。倒れるまで打ちまくる。起きてメシ食ったらまた打ちまくる。また倒れるまで打ちまくる。
24時間将棋漬け。

似たようなことを昔言われたのですね。プロ作家たるもの、24時間小説漬けであるべし、みたいな。うろ覚えですが村上春樹も23時間55分小説を書いても平気なようでないとプロにはなるべきじゃない、とか言ってた気がするし(もしかしたら龍のほうかも?)。
どの業界も、似たようなものなのかも。
このマンガでは、「眠っていても将棋の夢しか見ない」とか「食事の調達の最中も負けた将棋を振りかえる」とか言っていました。
けど、これも特殊なことではない。実際、俺も夏場に13時間仕事を連日していたときなんか、しょっちゅう仕事の夢を見た。夢と現実が入り混じって妙なことになったこともあった。
ただ、小説書いててそうなったことがあまりないのが、アレなんですよね……。ダメじゃん。


で、結局、俺が何を思ったか。
いいなぁ。
すごい、辛楽しそう。
ただ、辛いのには違いないだろうから、自分だけでは頓挫してしまうだろうけど。
実は昔、同じようなことを考えたことがあります。
俺は自分で文術部という創作能力向上を目指したサークルを作りましたが、その合宿で。「12時間にくぎって、最初の12時間は書きまくる。次の12時間はお互いの書いたものを叩きまくる。次の12時間はまた書きまくる。それを三日くらいやる。倒れてもいいけど、起きたら続行」企画倒れましたが。誰も賛成してくれなかったから。
そもそも効果があるかどうかもわかんないしね。
ただ、根性はつくと思うし、それに楽しいと思うんだけど。辛いだろうけど。でも終わった後はすごい爽やかだと思う。


いつかやってみたいものです。賛同者が出てくれるなら。