かまいたちの夜2

かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

かまいたちの夜2 監獄島のわらべ唄

いまさらといえばいまさらだけど、プレイしてみました。
いやはや、おもしろい。
シナリオもさることながら、やはり演出は見事ですね。映像演出や音響演出もそうですが、文字による演出の自由さは、小説の中ではあまり用いられない手法なので(フォントを変えたり大きさを変えたりくらい?)、その自由さには驚きました。
なかでももっともその演出が光ったのは、妄想篇ですかね。
このゲーム、本編のシナリオをクリアすると、微妙に異なった設定で語られる別シナリオが何篇か登場するのですが、妄想篇はそのひとつ。
シナリオ全体が病的に狂っているのですが、その狂った感を表すあれやこれ。演出力の粋を結集して形作られる病的な世界に、見入ってしまいました。
俺は大学の授業で、「統合失調症体験マシン」みたいなのを体験したことがあるんですが(もちろんそんな名称ではなかったけれど)。
ゴーグル型のディスプレイとヘッドホンで、視覚と聴覚で体験できるんですが……いや、すごかったですよ。視界のすみをクモが通ったり、目の前の人の顔が歪んで肥大したり、「うそつき、うそつき、うそつき!」とどこからか聞こえてきたり。
妄想篇やっててそれを思い出しました。
よくこういうのを書けるなあ。


他の評価とか見てると、悪趣味だとか、惨殺死体とか虫とか気持ち悪いだけ、といまいちな評価なようだけど……まあ、自分でおもしろかったからいいか。(ちなみに前作も一回プレイしたが結局バッドエンドみただけで終わってしまったような気がする)
あと、どうも惨殺死体も群がる虫も、あんまり気持ち悪いとも思わないのですが、これはゲームとかやりすぎていろいろマヒしてしまってるんでしょうか?