戦う司書と恋する爆弾

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)


先日「最近のラノベはうんたらー」とか言ってみたわけですが、ちょっと前のラノベを読んでみました。
死んだ人の記憶が本になる世界での話。とある狂信的な教団によって記憶を消され爆弾人間にされた主人公。ターゲットと自爆することしか考えられなかった彼は、ひょんなことから『本』を読み、その中の少女に恋をする。そしてそれから、大きな流れへと巻き込まれていく――ような感じ。


こりゃすげえ!
なんというか、この発想はなかった。アイディアの力もさることながら、それを活かしきったストーリーと、そして作者の技量に感服。
主人公が手にする本は欠片になっていて、ストーリーを追うごとにちょっとずつ読めていけるんですが、最後でそれまでの伏線が回収されていく様が、なんともたまらん限り。
細かく見ていけばいろいろツッコミもできるんだろうけど、でも、「恋は最強」的な勢いでオールOK。
ああ、うん、こういう話を読みたかったのだ。
萌えとか皆無!