ばけらの!

ばけらの! (GA文庫)

ばけらの! (GA文庫)

読んでます。
杉井さんが自分を中心に作家仲間をネタに書いてます。
数年前、14街という当時の仲間内をキャラに使って杉井さんが書いていたのをどうしても思い出してしまいますが、なるほど、当たり前の話ですがこっちは「商業作品」として洗練されてます。
未完じゃないしね!


しかし、どうでもいいけど、どうして登場する作家たちはみんなこんなにイヤイヤ小説を書いているんだろう……よく「他の仕事ができるならそっちになったほうがいい」とか「作家になれる人は作家にしかなれない人だ」とか言われましたが。読んでると、誰もかれも追いかけられるように小説書いてる――追いかけられてるというか、逃げてるというか。まるで小説を書かなきゃならないという呪いにかかっているよう。う、うーん。「小説を書くのが三度のメシより大好きです☆」みたいな人が片鱗も見えない。なんとリアル。
それでも楽しそうに描けてるのが、不思議ではあるんですが。
……なんでこの人ら、プロ作家になったんだろう……。
素朴な疑問ですが。幻想抱いて入って予想以上に過酷だったのか(俺とかもしプロになってたらこうなってそう)、他になれる職がなかったのか。それとも、100つらい中に1の感動でもあるというのか。
数百倍、数千倍の倍率を潜り抜けて作家になって、そして苦難の道を歩む彼ら。
こんなにつらいつらいと書かれると、不憫になってくる……。


いろんな意味で、複雑な気持ち。
はぁ。
俺もなんか書くか。