『ハツカレ』

ハツカレ 1 (マーガレットコミックス)

ハツカレ 1 (マーガレットコミックス)

顔を赤らめる女の子っていいですよね!
と。
本屋で売ってて、そんな表紙が気になってみて、マンガ喫茶で読んでみた。
きっと初恋カップルのういういしい感じで進むんだろうなぁ、とか思ったのだけど――とりあえず四巻まで読んでみたけど初々しいのはなんか最初だけのような。
ただ、予想外というか。
普通におもしろい。
というか、「ひとつのコマでふたつ以上の意味を出す」という演出がこんなに響くものだとは思わなかった。
まあ、主人公の女の子の彼氏の写真が広告に使われて、彼氏がキャーキャー騒がれることに。最初はいやがってた彼女だけど、ふと気づくわけです。「あたしが好きなのは変わらんからええねん」「いくら回りが変わってもそれだけ変わらへん」。
それを、彼女に無自覚の片想いをしてる少年の前で宣言するもんだから(苦笑)
「人気が出始めてしまった彼氏に対するモヤモヤ」を吹っ切るエピソードであると同時に、
「片想い相手が打ちのめされる」というエピソードであるわけです。
それをキッカケに、無自覚だった片想いを自覚し始めていくわけですが。


主人公かプルが付き合うところから始まってて、けっこうラブラブなので、こういう恋の鞘当てが物語を進める導火線なのでしょう、
そういう意味では、けっこう直球ど真ん中の少女マンガじゃないでしょうか。
僕はもっと初々しい感じを出してほしかったですが。(すでに初々しいけど。自分とはすぐに会話が終わるのに友達とは楽しそうにはしゃぐ彼氏に、ひとりでぐるぐる考えてしまうところとか。気にすんなよ! とひとごとだから思える。当事者だったらやっぱりぐるぐる考えるよなぁ)(でも4巻で半年以上経ってるから。それじゃもう初々しさはないよね)


赤面率89%というキャッチコピー(?)があるようだけど、なるほどですよ。
女の子も、男の子もほっぺた赤くしてるぜ!
とりあえず、なんかいろんなエネルギーはもらった感じがしました。