二次選考突破

諸説ある。
集団幻覚説。同名・同タイトルの別人説。今年の電撃は絶望的な不作説。
そんな、『さらばサムライ』の二次選考突破。
まあ、俺も信じられないですけどね。一次は通るかな、と思ったけど、まさかそっから先に行くとは……。
全投稿作品3000作のうちの上位70になってしまったわけです。全投稿作品の98%近くがふるい落とされた――つまりこの作品より下だと判断されたと思うと、なんか微妙な気持ちです。
ちょっとこの事態が信じられないままネットをさまよってみたら、電撃に投稿したらしい人のブログを発見しました。
その人は、どうやら一次選考も通らなかったようです。
しかし、自信はあったらしい。過去に他の賞で最終選考にまで残ったことがあるようですが、その作品よりも出来はよかったと思っていたし、事実、他の人たちの評価もかなりよかったらしい。
でも、落ちたわけです。
それを見て、薄ら寒ささえ覚えました。
選考というものの、ある種の理不尽さ。
何を基準に選ばれているかもわからない。我々は、審査者の胸先三寸に生かされている。
……まあ、「商業作品としてのレベル以上の魅力があれば残る」という前提があり、その過程でふるい落とされたら一次落ちでも三次落ちでも使い物にならないという意味では等価なんですが(さらに言えば、出版されたとしても売れずに消えてしまえば、それにも価値はない)。


我々にできることは、自分が納得できるだけの作品を送る、ということなんですが。
よいほうの結果に納得ができないというのは、なんか最悪です。落選者に申し訳ないし、申し訳ないと思えてしまう作品を送ってしまったことにも申し訳ない。
学生時代に演劇部をやっていた友人から聞いた言葉があります。「審査員に選ばれなくても、自分たちがその結果に納得できないだけの演技ができていれば、勝ちだ」と、まあ意訳ですが、とにかく自分たちのありったけの力をぶつけろ、ということです。
この言葉を聞いたときには、まさか逆説的に納得できない事態がくるとは思いもしませんでしたが。
同じことですね。


さて。
今できることをやるとしましょうか。