作品に対する責任

昨今、少年少女の斧を使った事件が連続しております。
うーん。
こないだひそかに書いていた話に、斧で両親やクラスメイトの首をはねる少女が出てくるんですよねぇ。
これは、陳謝したほうがいいんでしょうか?
よく、自分が暖めてアイディアをほかの作家の人に先に使われてしまう、脳内からパクられた現象みたいなのもありますが、未発表の作品から事件が起こる脳内から社会現象は初めてですわ。


まあ、これはただの偶然の一致でしょうが(当たり前)、作者の作品における責任ってのはどこまであるんでしょうかね。
凶悪事件が報道されると、「犯人の部屋から暴力的な描写のあるマンガ、ゲームが大量に見つかり――」みたいなコメントが出るのですが。かりにそれが本当に、その話を読んでその人が凶行に走ってしまったとしたのならば、その作者の責任はどれほどのものなんでしょうか?


もちろん、「すべての責任を負わなければならない」なんてことはないはずだけど、「何の責任もない」ということも、ないと思う。少なくとも、作り手としては、無責任ではいてはならないと思いますね。作家的良心、というものかな。
気にしすぎていたら何も書けなくなるし、無自覚でいたらそれも問題。
結局、その間でうまく調整するしかないんだと思います。


でもこれって、普通の人間関係においても共通するテーマかもしれないですね。
例えば普通に人と接しているつもりでも、知らず知らずのうちに傷つけてしまうこともままあります。
よかれと思ってしたことが、相手からしたらば許しがたい行為だったり。
だからって、そんなすれ違いばかりの世の中をはかなんで、独り閉じこもるのも違うでしょう。まあ、個人の勝手といえば勝手ですが、俺はそんなのつまらないと思いますし。
結局、相手を気遣いながら、齟齬があったら反省して、うまくやっていくしかない。


というわけで、件の作品は、めげずに発表しようと思います。まあ、別の問題(今までの話でいちばんわけがわかんない、とか言われた)があるので、初稿のままアップはできないんですが……。