ああ日本国

公務員試験 速攻の時事―平成19年度試験完全対応

公務員試験 速攻の時事―平成19年度試験完全対応

通読。
これから繰り返し読むことが肝心なので、まだまだこれからっていうか読むのにどれだけかかってるんだよってやつですが。
しかし、読めば読むほど、今の日本も捨てたもんじゃないなぁと思えるようになるのが不思議。
国庫の歳入歳出も黒字に向かってるし(地方財政は黒字)。
もろもろの問題に対してもなんらかの対策講じてるし。


だって、聞いてくださいよ。
日本の国民の租税負担率は23%。それに社会保障負担率を足した、国民負担率は37.7%。これって国際的に見てめちゃくちゃ低いんですよ? アメリカは同水準くらいですが、ヨーロッパ諸国は50%以上。福祉が充実してるスウェーデンに至っては70%越えですよ!?
よく北欧を引き合いに出して「日本の福祉はこれだけ遅れてる云々」とか上から語ってるやつらがいますが、いや、当たり前じゃん。彼ら、収入の四分の三を国に収めてるんですよ? 日本は三分の一程度……ない袖は振れないよ!
みんな「国は何もしてくれない」とか言ってるけど、国だってがんばってるよ! むしろ少ない財政やりくりしてわがままな国民のためにどうにかしようとしてる姿は、むしろ萌えるよ! どんな良妻だよ!
国民もがんばれよ!
消費税くらいもうちょっと余計に払ってやれよ!
ちょっとくらいちょろまかしたって許してやろうよ!


……でもまあ、ちょろまかしてるのは日本国でなくて、そこにはびこる一部の人たちなのかもですが。


で、読み進めていったら、教育改革の紹介。
んー。
2005年度のいじめ件数は2万件。
その90.6%は年度内に統計上では解決。
……マジすか?
いじめって、そんな一気に解決するもんすか? どこの統計だよ!
むぅぅ。
途端にうさんくさく感じてきたぜ。
考えてみればこれから公務員になろうって人のためのテキストなんだから、「あ、日本ってけっこうマトモ?」と思わせたほうがいいに決まっているし。
すっかり「無体な旦那へ文句も言わず支えるいじらしい嫁」像になっていた日本ですが――ちょっと黒い部分が見えたような。そもそもそう思わせることが日本国の陰謀だったの、か――?


ん? 誰か来たみたいだ。