京都タワー

伝統産業の日、という初春の京都恒例のイベントがやっています。
その特徴として、「着物を着ていけばいろいろ優遇される」というのがあります。まあ、パンフレット(無料)についてるチケットを渡せば、バスや地下鉄が無料で乗れたり、いろんな施設が無料で利用できるのです。
これは行かねば損だ、ということで、さっそく着物を引っ張り出して、バスに乗り、京都タワーに行ってきました。
全長131メートル。京都駅の前に立つ、ビーム砲の発射口みたいな形をした塔です。
実はのぼるのは初めて。だって高いんだもん。値段が。大人770円。時給か。
でも、これが着物を着ているというだけでタダになるのです。バス代とあわしたら、1200円近く浮いたことに。着物さまさま。


で、京都タワー
とりあえず地上からエレベーターで、京都タワーの土台とも言える「京都タワーホテル」の13階まで登ります。ここでタワーそのもののエレベーターに乗り換え。分速105mだそうです。
一分足らずで、展望台に到着。
おお。
一望だ!

写真じゃわかりにくいかもしれませんが、東山区方面。左が北で右が南ですな。
手前の森っぽいところは渉成園。その奥で左右に溝っぽくなっているところが鴨川。中央奥にそびえるのが比叡山ですな。うすぼんやりとですが、霊山観音や平安神宮の大鳥居も見えます。心の目をこらせば、俺んちも見えます。
ちなみにこっちは反対側の京都駅。

ヘリポートとかもあるんですね。おお、これは使える!(何が?)
ちなみにどれくらい高い場所かというのがわかる写真。

駅前のタクシーの列ですね。


と、はしゃいでいたのですが、八方に双眼鏡があるのに気づきました。
けどどうせ小銭を吸い上げるつもりなんだろ? ははん、その手には乗らねぇぜ!
と思っていたら、双眼鏡に札が下がっていました。
「改装中につき、無料でご利用できます」
なんと!
そういえば工事のおっちゃんっぽい人がドリルでガガガやってるなと思ったけど、そんなサービスしてくれますか!?
見てみたら、くっきりですよ!
『烏丸三条』と書いてある信号標識まで見えた、といえばわかるでしょうか。3,4キロ離れた人の頭程度の文字です。
あとは清水の舞台も見えましたね。それどころか、その上でわらわらしている観光客も見えました。すごいな。こんな見えすぎていいんだろうか。つーかこれならマンションとか覗け――げふんげふん――遠くの場所で起きた殺人事件の目撃者にもなれますね。すごいよ。
気分はぷち監視衛星。プライバシーは大切に。
ちなみにプライバシー対策かどうかは知りませんでしたが、双眼鏡ごしの撮影はできませんでした(試したのかよ)


しかし、あれですね。
知ってる場所を遠くから見たら興奮しますが、知らない場所を見ても今ひとつですね。嵐山方面を見ても、さっぱりでした。「工事してるなー」くらい。
京都観光の締めくくりとして、京都タワーはオススメしますね。遠くから眺めて、旅を思い返すのも一興。