失敗

これから書こうという段になって、冒頭の書き方を探るべく、とりあえずいちばん手近にあった『ブライトライツホーリーランド』を手にとって見る。
大後悔。
かっこよすぎる。
世に名高い(?)般若心経一気書きはもちろんだけど、大仏VS魔神の迫力ときたら! 大仏が目を開くだけで空を飛ぶ魔物が一気に蒸発し、立ち上がり座主から足を下ろしただけで大地を這う魔物が分解する。大仏の攻撃の描写の徳の高さといったら!
読むだけで成仏できます。
最後には調伏しかけるけれど(魔神の百本の手がすべて合掌!)、結界の脆弱さを理由に煩悩が侵入、反転。魔神はその場で六道を高速輪廻。魔神は野獣となり、地獄の業火となり、餓鬼となり、次々と死しては生まれ変わっていく――その様の禍禍しさと言ったら!
読むだけで地獄に落ちれます。
最後には奈落への口が開き、瘴気があふれ魔神が跋扈してしまう。
魔都ケイオスヘキサ最期の時への序章を飾るには申し分ないハイテンションなシーンであるけど……。
明らかに、読むのを間違えた。
俺の話はもっとハートヲーミングな感じなのに!


ちなみに、美少女委員長の指についた肉汁を主人公のポチ(人間)が舐めとるシーンから始まる感じです。
非常に心温まりますね。

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)

ブライトライツ・ホーリーランド (電撃文庫)