狼と香辛料2

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)

ふさふさ小説の第二巻。
行商人と狼の化身である獣耳少女のイチャイチャ(?)道中劇。
一巻を読んでそれほどでもなかったから買うつもりはなかったけど(なにせ、どんな話だったかほとんど覚えていないくらいだ!)、まっきーにケツを蹴飛ばされて、何とはなしに買ってみたもの。
読んでみた。
主人公たちが遭遇した問題がハッキリするのが、176ページ。
遅……。
一応、表紙裏の煽り文には『賢狼を自称するホロでも解決策はすぐには見つからず、時と運に見放されたロレンスは、商人生命を絶たれてしまうほどの窮地に。』とあります。しかしその窮地が訪れるのが、物語の半分の位置とは……。
伏線とか関係するキャラとか、必要なのはわかるんですけど、これで読者は待ちきれるのかなあ、と。でも、別にいいのか? 主人公たちがイチャイチャしてるのを見てれば。うーん、そういう楽しみ方がよくわからないからなぁ。
でも、言葉巧みに主人公に桃の蜂蜜漬けを買わせようとしてるのに、隠した耳はそわそわしているヒロインはかわいいかも、と思いました。しっぽももそもそ。ふさふさはいいことだ。


で、話の内容。
いや、おもしろかった。
要するに、計略によって莫大な借金を背負ってしまった主人公がどうやってその危機を脱出するか、というものです。限りなく絶望に近い状況からの逆転劇。どうやって金を作るか。問題はそれだけ。わかりやすいことこの上なし。
思い出すのは石田衣良『赤・黒』。まあ、あれほどのテンションの高さはないけれど、それはそれ。これでも十分燃えます。
さて。
三巻に手を出すかどうか、ですねぇ。