続々アスカ

白蛇島56階、モンスターハウスのまんなかでにぎりもとじめにおにぎりにされたのち、杖で身代わりになった闇帽子を焼き殺してレベルアップしたアークドラゴンに屠られ、散る。
剛剣マンジカブラに衰弱の枝やら妖刀かまいたちやら回復の剣やら合成したりと、素晴らしい装備がそろいっていたのに。根性の竹刀振りまくって力を99にしていたのに。おにぎり印を合成しまくった食料作りの武器も完成していたのに。白紙の巻物がふたつも残ってたのに。
一瞬の油断で、六時間で築き上げた万全の状態も一瞬で水の泡。これが不思議のダンジョンシリーズの無情さであり醍醐味――とはいえ、出るのはため息ばかり。
六時間……働いていれば五千円は稼げるし、書いていれば原稿用紙三十枚は書ける。寝てればそれだけで元気。
そんな時間が、一瞬で消し飛んだわけで。


はぁ。