補完

最近、素人さんに作品を読ませる機会が多い。
素人さんっていうとあれだけど、まあ、作品を自分で書いていたり、四桁以上の読書量を誇ったりしていない、常人の人のこと。普通に「本? まあ、ヒマなときに読むよ」という程度の人たち。
で、思ったこと。
みんな、どうやら「俺がやりたかった理想の作品」を読んでくれているらしい。
その根拠は「やたらに褒められること」なんだけど。
もしかしたら、あまりにも作品が穴だらけだから、勝手にいいように補完して読んでくれているのかもしれないが。だから俺がやりたかった理想の作品でなく、その人の想像した理想の作品なのかもしれない。
でもまあ。
それって修行中の身分のやつが間に受けたりしたら、けっこう危ういよなぁ、と思う。
くわばらくわばら。


――でもやっぱり、「小難しくて堅い文章」とは言われるけど……。
それでいいのかラノベ作家志望。