『アイデンティティ』

木曜洋画劇場でやっていたのを見ました。
嵐の中モーテルに閉じ込められたいろんな事情がありそうな男女11人が次々と殺されていく――という、一見したら普通のクローズドサークル(で、使い方あってるよね?)で起こる連続殺人事件という構図だけど、どんどん不可解な謎が起こってきて、事件の概要はがらりと変わっていく――という筋ですが。
おぉっ。
なるほど。
がらりと作品の様相が移行するあたり、「なんじゃそりゃ」と思う人もいそうな気がするけど、でも伏線は最初っからいくもあったし、まあいいんじゃないか、と思うっすよ。伏線、と呼んでいいかわからないけど。冒頭の回想的なシーンの意味がよくわからず困ったが、あとから考えたらなるほどね、と。
とにかく閉鎖的で不気味な雰囲気が出ていたのがよかったです。最後も後味悪いけど、どんでん返しが効いていて好き。
なにより、俺は欧米人の顔を見分けがつかないんだけど、この映画ではわかったのがすごい嬉しい。まあ、みんな特徴あったしね。外見もそうだけど、そのキャラクターも。混乱すると規則条項をつぶやきまくるダメ夫とか。こういうさりげない部分って、実はうれしい。
まあ、満足でした。ただで佳作を享受できる、テレビ文化ってすばらしい。


あと作品とは関係ないですが、CM中に自分の創作作業がやたらはかどったのが印象的でした。そういえば前も、思考につまったら横にあった電撃hpから作品をちょっとつまむ、ってやり方でけっこうすらすらアイディアが出てきたことがあったっけ。別にパクってるわけではないけど……魂が半分くらいフィクション世界に浸っているからかしら?