鷹峯

クライマックスをどう料理するか決まらないので、ぶらりと鷹峯までチャリってきました。
ちなみにうちは東山三条にあります。
知ってる人は知ってると思うけど、めちゃくちゃ遠いです。
ここからここまで


と思ったら、直線距離で5キロくらいか。でもそこは碁盤都市京都。直角にしか進めないので、1:1:√2の三角ナントカの方程式で計算すると、(間違えてなければ)5√2キロ……いくつだ?
まあ、一日で100キロ以上チャリこいでいた伊集院さんたちに比べれば大したことじゃないだろう。


そこでは、西陣織の糸のあまりで小物を作っているという店がありました。
ローカルテレビやローカル新聞でも取り上げられている、ローカルではわりと有名かもしれない微妙な知名度の店ですが……その情報を知らないと、そのまま通りすぎてしまいそうなボロい古い趣きの建物でした。
中ではこんな機械が作動してました。

これで糸を繰って、別の織り機で織るようです。


で、いろいろおいてました。
絹の糸やら、糸束やら、縄やら、ハチマキやら。
糸には、ネックレスと札がついてました。
ぱっと見ただの糸や縄なので、そんなのを身につけていたところで、ただの糸や縄を身につけている人に抱くのと同じ印象を感じてしまいますが……触ってみればちゃんと絹。すべすべ。
なんか唯一商品っぽく見えるマフラーを触っていたら、店主のおじいちゃんが嬉しそうに話しかけてきました。「それええやろー、ネリ絹いうて、ここでしかおいとらんでー。一割引にしとくわー」と、何も言っていないのにいきなり値引いてくれました。
うわーい、いろいろ勘繰っちゃうぜー。
まあ、買いましたが。
5000円が4500円に。
「これ、駅前で買うたら、2万円はするでー」
おじいちゃん、ノリノリです。
ノリノリで、マフラーをキッチンパックに入れてくれました。
スーパーで焼き鳥とか買うとレジでいれてもらえる薄いビニールの袋です。
豪快です。
おじいちゃん、さすがです。
最後に名刺をくれました。
ありがとう、おじいちゃん。
印刷が消えかかってるけど、大事にします。


いろんな意味で、初めて味わう感じの店でした。
でも生地は本物の生絹を使っているので、それを五千円前後で購入できるのは、かなりお買い得だと思いますよこれ。


さて。
原稿か……。