眼力

今日の合氣の稽古で気づいたこと。
目を見ろ。
相手の手を掴む形から始まる技が多いですが、その際に手元ばかりを見てしまうことがままあります。だけど本当は相手の目を見て自分の気と相手の気を感じるのがいいのではないか、と思うのです。
今日、それを思いました。
で、相手の目を見ようとして、有段者の人も意外とこっちを見ていないことが多い……。


で。
俺は人の目を見るのが苦手なのですが。
まあ、がんばりましたよ。目を見ることばかりに意識をとらわれて、肝心の技が何をやればいいかわからんような状態もたまにあったりしましたが――。
稽古の後半のほうは相手の目を見ながら技をするってことにも慣れてきて。いつもより深い稽古ができた気がしました。ちゃんと気が相手とつながってる感じがしました。


で、これって、人間関係にも言えることなのかも、と思ったり。
やっぱり、相手の目を見て話したりしたほうが、伝えたいことは伝わるのではないか、と。もちろんこのストレス社会、誰とでも目を合わせていたらつかれますから、その辺はほどほどにするとして。
でも、普通に話すときくらいは目を見ようよ、と。
「目を見るのが苦手な人は、鼻のあたりを見るといい」というアドバイスを聞いたことがありますが、けど、目を見るというのは意志の問題ではないか、と。自分の視線が単に相手の目に向いているということでなく、目から目に、ダイレクトに何かしらを伝えようとする意志が、自分の中から言葉を引き出し、相手に伝えるのではないか、と。
稽古をしながら思いましたが。
まあ。
とりあえずは、二秒以上相手の目を見れるところからがんばろうと思うわけですが……。
うーん、なんだろ、この抵抗感。
恥ずかしいのか、自分が相手に吸い込まれるようで嫌なのか、自分の卑しい部分が見透かされそうで怖いのかーーよくわからないけど、気合を入れないと目を見れないこれ。一体、なんなんだろうなぁ。