夏色のモンタージュ

白翁さんの、電撃短編賞に出すらしい話。


ええぇぇぇぇ――。
というのが、感想(笑)
基本的に丁寧な作りで、語り口が落ちつきすぎていて電撃というよりも講談社ミステリを読んでいるような感覚があるのが気になったけど、特に欠点とかは見当たらなかったわけですが……終盤のは、どうなんだろう。
そこで話の雰囲気やら世界観やら何やかんやががらっと変わるので、それまでの九割が長い長いプロローグを見せられていた感じがして。まあ別に長い長いプロローグでもいいんですが、じゃあそのあとにあるべき本編はどこよ? と。
なんか尻切れトンボな印象がつきまといます。
たしかに伏線はあったのに、なぜか納得できない。
なんでだろ?
がらっと変えた後で、もう一山何か作れば、いい感じになるかなぁ、とも思うけれど。でも話の流れは「失った記憶を求める→記憶を失った原因発見→その解決法を提示」と、ちゃんと完結しているので、これ以上作るのは蛇足かな。


視点保持者が実は悪人だった、というのも読後感的には問題ですかねぇ。悪人でも、一部情状酌量の余地あり、くらいのほうが読者に優しいかと。


しかし、作品とは別のことですが。
悔しいっすね、先に完成させられると(苦笑)
しかも一週間前に完成って……あぁぁ、これから意見をもらえたり修正できたり、なかなかいいペースじゃないかー!
本文を一文字も書いていないやつとしては、打ちのめされる思い。
執筆とはほとんどが自分との戦いですが、ふと横を見て同じモノと戦っている人を見ると、励みというか負けん気というか、とにかく喝が入ります。
さて。
俺もプロットまとめるかー。